後悔しない 医療・介護#13Photo:PIXTA

特別養護老人ホーム(特養)は入居を希望する待機者が多過ぎるし、「安かろう、悪かろう」。そう思い込んで、自分や家族の「終の棲家」として検討する際の選択肢に入れていないのだとしたら、もったいない。看取り実績で厳選した特養788施設リストを9回に分けて大公開する。特集『後悔しない医療・介護』の#13でお届けするのは千葉県の53施設リストだ。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

夜勤職員を増やして
見守りや看取りの対応は強化

 特別養護老人ホーム(特養)における介護サービスの中で、基本的な部分に上乗せされた取り組みには、国が定めた基準をクリアしたものについて介護報酬が加算される。2024年度の介護報酬改定で新規に追加されたものまで反映すると、加算項目は50近くに及ぶ。

 このうち「夜勤職員配置加算」は、夜勤の介護職員または看護職員の人数が通常の人員基準よりも多い施設が算定できるものだ(下表参照)。これにより、より安全な環境づくりをしていることになる。

 特養では通常でも夜勤職員は配置されているが、人数を増やすことで、見守りや看取りの対応は強化される。たんの吸引や胃ろうの管理ができる職員が配置される施設もある。

 特養における介護報酬加算で特に注目してほしいのが「看取り介護加算」だ。次ページでは、この加算データを基に、看取り実績から厳選した千葉県の53施設についてリストを大公開する。