トップ10の5社が日系企業に
躍進の原動力となった「三つのポイント」

 一つ目のポイントは、日系企業の大躍進だ。
 
 今年のランキングでは、トップ10のうち5社が日系企業だった。これらの企業は、先進的な働き方に関する取り組みを行っており、高い評価を得ている。上位にランクインした日系企業のクチコミを見てみよう。

「基本的にどのサービスも社会課題(リクルート社内では「負」と呼んでいる)の解消を目指しており、社会へのインパクトを重視している人は働きがいを感じやすいのでは。進みたい道が見えていなかったとしても、上司・社内人事のサポートが充実しており、強みや関心を起点にキャリアを開発しやすい」(リクルート、マーケティング、在籍3年未満)

「世の中で話題になっているものの裏にはほぼ広告代理店が絡んでいるのではないかと感じるほど、社会に与えるインパクトをもたらしている。自分自身が関わった案件から人の気持ちが動いたり、流行が生まれることは大きなモチベーションになっている」(電通、営業、在籍3~5年)

 クチコミでは、「社会へのインパクト」「成長機会」に関する声が多かった。

 二つ目のポイントは、最近の時勢を反映した「若手への裁量権」だ。

 ランクイン企業全体として、「年次に関係なく、裁量権が与えられること」への評価が高まっている。働き方改革による「働きやすさ」に関する評価は上昇しているが、「働きがい」は日本全体で二極化する傾向がある。
 
 終身雇用制度が廃止され、ジョブ型雇用が増える中、若手に早くから裁量権を与え、スキルを身につけられる環境を求める声が高まっている。以下のクチコミからも、その傾向が見て取れる。

「クライアントの年次が上の方々と若いうちから話すことができ、いい刺激となっている。また、同期にも優秀な人材が多いので切磋琢磨して働くことができる。自身で上流から案件をすすめていくことができるため、単なる作業者とならずに仕事ができるところも良い」(アビームコンサルティング、アナリスト、在籍3年未満)

「若手の頃から責任のある仕事を任される機会を得る事が可能であり、経験を通じて自身のスキルを成長させる事が可能。また、研修プログラムも充実しており、知識の取得に関してもサポート環境が整っている」(日本アイ・ビー・エム、エンジニア、在籍10~15年)

 三つ目のポイントは、「オールラウンド型」だけでなく「スパイク型」の企業も複数ランクインしていることだ。

 OpenWorkの定量スコアには、総合評価以外にも8つの項目がある。企業のページでは、各項目のスコアを基に八角形のレーダーチャートを見ることができる。

 通常、ランクイン企業は、全体的に高評価を得ている「オールラウンド型」企業だと考えられるが、特定の項目において抜き出た高評価を得ている「スパイク型」企業も複数見られた。

 経営資源が限られている中で、特定の強みに特化し、それを求める人材を採用する戦略は、組織運営上、合理的で重要な戦略の一つだ。