コンサル2社と三菱系2社が
ランキング圏外から急浮上

 23年のランキングトップ5は、京都大学、京都大学医学部附属病院、アクセンチュア、楽天グループ、三菱重工業だった。

 前年に引き続き、京都大学関連への就職が多い。研究や労働の環境が恵まれており、母校に残りたいという優秀な人材が多いことが推察される。

 23年の特徴は、東京大学と同じようにコンサルティング業界の人気が高まっていることだ。前年3位だったアクセンチュアが再びランクインし、前年はランキング圏外だった野村総合研究所(6位)やEYストラテジー・アンド・コンサルティング(9位)も上位に浮上した。

 また、三菱重工業(5位)と三菱UFJ銀行(7位)も前年のランキング圏外から急浮上した。三菱重工業は京都大学と共同で技術開発を行い、三菱UFJ銀行は京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業に投資するなど、両社ともビジネスで関わりを深めている。

 前年と同様に、関西にルーツを持つ大手企業への就職は相変わらず多い。住友化学(7位)、関西電力(10位)、東レ(12位)、大阪ガス(17位)が入り、さらに前年はランキング圏外だった村田製作所とJR西日本がそれぞれ14位、17位に入った。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
2023年春の大学別の主な就職先。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。大学通信の調査方法によって表記しているため、正式名称と異なる場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東京大学は「東京大学新聞」から集計、大学院修了者を含む。(調査/大学通信)