日本株が前回、投資家の垂ぜんの的となったとき、ウォークマンがまだあって、カチューシャは必須のファッションアイテムだった。しかし日経平均株価がついに34年前の最高値を超え、日本は再び外国人投資家からこれまで以上に注目されている。なじみのある市場から飛び出したい米国の投資家にとって特にうれしいのは、バリュー株が日本の勝ちパターンで、グロース株が優位の米国とはほぼ逆であることだ。これは日本のバリュー株が有効な分散投資の機会になり得ることを意味する。日本のバリュー株の好成績を後押ししているトレンドは、米国はおろか、景気後退(リセッション)入りしたばかりの日本経済の景気循環動向とさえもあまり関係がないのだから、なおさらだ。