イマイチ: 先生、素朴な疑問なんですが、もし積立の途中で、まとまったお金が必要になって、積み立ててきた投資信託を一部売却した場合はどうなるんですか? 売却した分も1800万円の枠に含まれるんですか?
MORITAKA先生: いい質問ですね。長い人生、何が起こるかわかりませんから、そういうケースもあるかもしれませんよね。
イマイチ: たとえばマイホームを買うとか、子どもの教育資金とか……。
MORITAKA先生: 安心してください。非課税保有限度額については、買付け残高(簿価残高)で管理されます。このため、NISA口座内の商品を売却した場合には、その商品の簿価分の非課税枠を再利用できることとなります。つまり、途中で売却した場合でも、1800万円の枠を再利用することが可能です。たとえば、1800万円のうち500万円を非課税で売却したとしても、500万円の非課税枠が復活するので、また新たに積立をすることができます。
イマイチ: それなら安心ですね!
期限を気にしなくてOK
森本貴子 著
MORITAKA先生: 5つめのポイントは、制度の恒久化です。現行のNISAの口座開設期間は2023年までとなりますが、新NISAでは、いつでも期限を気にすることなく投資ができます。
イマイチ: 将来、制度が変わって非課税でなくなるといった心配をしなくてもいいんですね。
MORITAKA先生: そういうことです。だから、安心して新NISAを使って、積立投資ができます。
イマイチ: それなら長いスパンでお金のことを考えられそうですね。
MORITAKA先生: 以上、新NISAの5つのポイントを見てきましたけど、いかがですか?
イマイチ: 控えめに言っても、いいことずくめですね。
MORITAKA先生: そうなんです。投資やお金の専門家から見ても、新NISAは投資家にとって有利な制度に生まれ変わります。特にイマイチさんのように、将来に備えて積立を始めようという人にとっては、とても心強い制度といえます。
イマイチ: すごく興味がわいてきました!
・新NISAのポイントは5つ。しっかり理解しよう
・投資家に有利な制度に生まれ変わった新NISAを活用すべき!