筆者は最近、何年も前に失くした物を見つけた。集中力の持続だ。
スマートフォンとアプリは私たちが必ずしも望まない影響を脳に及ぼしている。多くの人がそのことを十分に承知しているにもかかわらず、どう対処したらいいのか分からず、途方に暮れているようだ。スマホに内蔵されている利用時間を制限する機能はまず間違いなく役に立たない。通話とメールしかできない、いわゆる「アホ携帯」を選べば、グーグルマップやウーバー、スポティファイのような便利なサービスが使えない。スマホは手放すにはあまりにも便利だ。
筆者の集中を取り戻す手助けをしてくれたのはテクノロジーではなく、古き良きカトリックの教えだった。今年のレント(受難節、日曜日を除く復活祭の前日までの40日間)の間、インスタグラム、フェイスブック、X、出会い系アプリを含め、気晴らしのためのアプリを使うのをやめた。テレビも見なかった。テレビもスクリーンであることに気付いたからだ。