福島氏は4社兼務で4796万円
目立つアナウンサーやキャスター
JTなどの3社の社外取を兼務する作家の幸田真音氏(73)の推計報酬額は5539万円に上った。JTの社外取は今年で退いたものの、在任期間は12年もの長期にわたった。
また、フリーアナウンサーの福島敦子氏(62)は不動産大手のヒューリックやカルビー、キユーピー、名古屋鉄道の4社の社外取を兼任し、推計報酬額は計4796万円だった。
福島氏は中部日本放送(CBC)アナウンサーを経て、NHKの「ニュース21」のキャスターなどを務めた。ちなみに元TBSアナウンサーの福島弓子氏は福島氏の妹であり、米大リーグで活躍したイチロー氏は義弟に当たる。
推計報酬額が4635万円だったのは、元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏(52)。コーセーや、繊維商社のタキヒヨー、マネーフォワードなど5社の社外取を兼務している。
ダイヤモンド編集部は上場企業の社外取「全1万590人」について、報酬や兼務社数などで独自試算した実名ランキングを作成した。幸田氏と福島氏、菊間氏の3人は社外取の総合ランキングでトップ100に入った。
推計報酬額が多い社外取には、福島氏や菊間氏だけではなく、元アナウンサーの顔触れが目立つ。元TBSアナウンサーの竹内香苗氏(45)はSBIホールディングスとディップの社外取を兼務し、同1867万円だった。