社外取バブル2024最新版「10590人」の全序列#5Photo:Nora Carol Photography/gettyimages

社外取締役ランキングのトップ100を昨年と比べると、顔触れは大幅に変わった。昨年首位を獲得した大物官僚は王座から陥落。10位以下から新たに5人が大躍進を果たした。昨年の401位からトップ3に入った女性社外取もいた。特集『社外取バブル2024最新版「10590人」の全序列』(全14回)の#5では、トップ100人の昨年と今年の順位を基に、社外取の序列激変ぶりをお見せする。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

昨年3位の「ミスターM&A」は51位
新規トップ10入り5人中3人が女性

 本特集#1『社外取締役・総合ランキング【上位5000人】』と#3『同ランキング【下位5500人】』では、昨年好評だったランキングの最新版として、上場企業4000社の社外取締役「全1万590人」を、報酬や兼務社数、業績などで独自試算した実名ランキングを公開した。

 上場企業による社外取の獲得競争は激化しており、その報酬もバブル化している。今回はトップ100人の昨年と今年の順位を基に、社外取の序列激変の構図を示す。

 実際、顔触れは大きく変わった。例えば、昨年首位を獲得した大物官僚は王座から陥落。トップ10の順位変動も激しく、昨年3位だった新貝康司氏(68)は51位に順位を落とした。

 元JT副社長の新貝氏は同社で巨額のM&A(合併・買収)を数多く手掛け、「ミスターM&A」と呼ばれた人物である。新貝氏を含め5人がトップ10から姿を消した。代わって10位以内に入った5人のうち、3人が女性となった。

 それでは次ページで、上位100人の顔触れの激変を確認していこう。