企業のガバナンス改革の旗手としてもてはやされる社外取締役。だが、実態はお寒い限りで、それなのに報酬はバブル化している。ダイヤモンド編集部は2年前から社外取の実態を透明化するために、日本の上場企業の社外取を網羅したランキングを紹介してきた。今年も最新版として「全1万590人」を網羅した実名ランキングを完全公開。社外取を独自試算により、報酬や兼務社数、企業業績など六つの軸で徹底評価し、1000点満点で1万590人を序列化した。特集『社外取バブル2024最新版「10590人」の全序列』(全14回)の#3では、最新ランキングの後編として、下位5500人の実名と総得点を紹介する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
「全1万590人」全序列を完全公開
実名、社名で検索も可能
近年、コーポレートガバナンス(企業統治)改革の柱としてもてはやされてきた社外取締役――。その求人マーケットは活況を呈しており、特に女性は引っ張りだこ。中には何社もの社外取を兼務して年間数千万円を稼ぐ者も出てきている。社外取バブルは過熱するばかりだ。
しかし、高額報酬に見合うメリットを、社外取たちは果たして企業側に提供できているのだろうか。
このことを検証するため、本特集では、最新データに基づく複数の独自ランキングで社外取の実態を暴いていく。その第1弾である本特集#1『社外取締役・総合ランキング【上位5000人】報酬、兼務、業績…6つの軸で独自評価!「1万590人」の最新序列を大公開』では、推計報酬額や兼務社数、業績など六つの評価軸を設定し、1000点満点で5000人を実名で序列化した「総合ランキング」をお届けした。
今回は、その後編として残りの社外取5500人の実名と得点を公開する。ランキングでは、昨年実施した前回に続き、今年も地方銀行の存在が目立つ。地銀・地銀グループ計54社で、191人の社外取の実名が確認できた。
54社の中には、滋賀銀行や十六フィナンシャルグループ、百五銀行や東京きらぼしフィナンシャルグループといった有力地銀が含まれている。
それではランキングを見ていこう。次ページでは、調べたい社名や氏名のほかに、「銀行」のようなキーワードを入力することで検索ができる。あなたの会社の社外取は何位にいるか、ぜひ確認してみてほしい。