社外取締役が受け取る報酬金額で、バブル感が過熱している。前年と比べて年俸が2000万円以上アップした社外取は21人に上った。トップは大学院教授で、増加額は5000万円を超えた。特集『社外取バブル2024最新版「10590人」の全序列』(全14回)の#13では、トップ100人の実名と金額を公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)
前年比5033万円増は大学院教授
2000万円以上増の社外取は21人
報酬額が5000万円アップも――。企業のガバナンス改革の加速を背景に、社外取締役の報酬額も増加の一途をたどっている。担い手不足による、複数企業の社外取兼務の増加も報酬額アップにつながっている。
ダイヤモンド編集部は、社外取「全1万590人」の報酬額を独自に試算。前年と比べた推計報酬の増額幅を基に上位100人をランキングにした。
報酬額の増加のトップはトヨタ自動車など2社の社外取を兼務する大学院教授で、前年と比べて推計報酬額を5033万円も増やした。報酬額が2000万円以上増えた社外取は21人にも上った。トップ10には、ソニーグループや三井不動産、みずほフィナンシャルグループ(FG)、ブリヂストンなど超大手企業の社外取を務める人物が並んだ。
報酬額を大幅に増やした上位100人は、どのような顔触れか。次ページでは、実名を公開するほか、推計報酬額とその増加額、社外取として兼務する社数と前年比で増加した社数なども明らかにしている。