
10年金利1%超、国債買入削減はあるか
家計は金利上昇をどのように実感?
日本国債(JGB)の10年物金利は5月には2012年4月以来となる1%超に達した。
金利上昇が望ましいか望ましくないかは別にしても、マイナス金利政策が導入された16年には0.3%まで低下していたことを考えると、ついにここまで来たのかという感慨のようなものはある。
6月13、14日に予定される日本銀行の金融政策決定会合でも、国債買い入れの削減が議論されるとも報じられており、長期金利のさらなる上昇を予想する声もある。
といっても、日銀はまだマイナス金利を解除しただけで、短期金利は現状ほぼ0%であり、10年国債金利が1%まで上昇したことを実感している国民は非常に限られるだろう。今後、追加的に利上げが行われてゆく中で、国民も金融政策の正常化を実感してゆくことになる。