コンサル大解剖Photo:HAO ZHANG/gettyimages

コンサルティング市場の急拡大に伴い、コンサルファーム各社も高成長を続けている。では、上場する主要コンサルファームの今後の成長性や年収は。長期連載『コンサル大解剖』では、「成長率&年収」の最新ランキングを作成した。後編となる本稿は、主要ファーム16社の年収ランキングを公開する。急成長するベイカレント・コンサルティングは7位、トップ5に“新星”が入った。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)

大手ファームでは給与引き上げに一服も
コンサル需要根強い日本市場は絶好調

 コンサルティング市場の拡大で、コンサル各社は待遇面を充実させて、人材獲得競争を繰り広げてきた。まさに「給与引き上げ」合戦の様相を呈していたのだ。ただし、足元では、外資系やビッグ4など大手のコンサルファームなどでは給与引き上げに一服感も出てきている。

 例えば、例年社員の給料を大幅に引き上げてきたアクセンチュアは昨年、昇進の対象ではない社員の基本給引き上げを見送った(『【スクープ】アクセンチュアが基本給据え置きへ!コンサル絶対王者に生じた異変の中身』参照)。

 とはいえ、日本のコンサル市場は絶好調であることに変わりはない。デジタルトランスフォーメーション(DX)案件を中心にコンサル需要は根強い。各ファームとも採用意欲は引き続き旺盛なのである。

 追い風を受けているのは、国内の主要コンサルファームも同様だ。では、国内の上場コンサルファーム各社の足元の動向とは。ダイヤモンド編集部では、上場しているコンサル各社の「成長率&年収」の最新ランキングを作成した。前編の『「成長性が高い」上場コンサルランキング【2024年版・全6社】ベイカレントは4位、トップ3は?』では、主要ファーム6社の今後3年の営業利益の市場予想や成長率のランキングを紹介した。

 今回の後編では、主要16社の最新の給与ランキングをまとめた。次ページで、全16社の給与ランキングを公開する。急拡大を続けるベイカレント・コンサルティングは7位。ベイカレントを上回ったコンサルファームとは。今回、トップ5入りした“新星”の正体も明かす。