緊急時に浮き具になる
ビニール袋、リュックサック

水に溺れたとき生死を分ける初動とは?実は大人こそ大注意!水難事故から我が身を守る実践法ビニール袋に詰めた荷物の例。同じように「電池」や「乾パン」も用意すれば、防災セットとしても活用できる 提供=木村隆彦氏

 水辺で事故に遭ったとき、救命胴衣や浮き具を持参していればいいが、持っていないときはごみを入れる「ビニール袋」と「リュックサック(空気の層を作るべく、荷物を入れたまま)」が即席の浮き具として使える。

 水遊びに出かける際は、あらかじめ着替えやおやつなどの荷物をビニール袋で小分けして、リュックサックに入れておけば、荷物セットが瞬時に浮き具に早変わりする(右の写真参照)。

 こうしたリュックサックのセットは、津波や洪水など都市を襲う災害への備えにも転用できる。

 背浮きの練習ができれば望ましいが、できない場合は、せめて浮き方や持ち物、対応方法を知識としてインプットしておけば、いざという時に必ず役に立つ。「水難事故は自分で自分の助かる確率を上げられる事故」(木村氏)なのだ。

 次回記事では、「子どもを水難事故に遭わせないように、親ができること」や「子どもに教えるべき注意点」を解説する。