ながら○○はNG
「止まる」だけで印象アップ!

 以前、「自ら挨拶をする」ことの大切さについて書きました(『“受付嬢”キャリア10年超の私が見た「出世する人」が挨拶で必ずやる2つのこと』)。

 実はその挨拶において、さらに好印象を与えるコツがあります。それは、「止まって挨拶をする」ことです。

 言い換えると、「ながら挨拶」をしないということです。忙しい日々では、歩きながらやスマホ見ながらと言ったように、動きながら挨拶してしまうことが多いと思います。

 これを一瞬でもいいので、目を見て、立ち止まって挨拶をする。そして、少しでも頭を下げるといったアクションを加えると、これだけで印象は格段に良くなります。丁寧な印象になり、「ちゃんとしている人」へ近づくのです。

 意識してみると、立ち止まって挨拶できるのに、ついつい「ながら挨拶」になってしまっていることに気付くと思います。できる時は、「止まって」挨拶をしてみてください。

 挨拶だけでなく、人の話を聞くときも同じです。

 例えば、部下から相談を受けている際に、スマホやPCを触って顔も見ずに話を聞く上司と、相談するまでは触っていたけど、話し出すと自然とそれらから手を離して、自分の話に集中して聞いてくれる上司、どちらが好印象かは言うまでもありません。

 作業を止めて話を聞いてくれる。これだけでも、気持ちが楽になったり、相談事が前に進む気持ちになったりします。部下に好印象を与えることができ、さらには信頼も得やすくなります。

受付嬢時代に学んだ
印象が良い人の共通点とは?

 もう一つ、第一印象をよくする上で重要なこと。それは「語尾をはっきり話す」ことです。

 これも難しいことではありません。しかし、意外にできていない人が多いように思います。

「○○様とお約束しておりまして……、~~会社の橋本と申しますが……。お取り次ぎいただきたいのですが……」
「○○様とお約束しております、~~会社の橋本と申します。お取り次ぎいただけますでしょうか。」

 伝えている内容は同じです。しかし、相手に与える印象はどうでしょうか。

 前者は歯切れも悪く、会話のテンポも悪い印象です。後者の場合はしっかりと相手に内容が伝わり、言われたほうもテンポ良く受け答えができると思います。

 長年受付の仕事をした経験上、印象がいい人は「語尾をはっきり言う」傾向があると感じています。

 社員でもお客様でも同じです。語尾がはっきり聞こえないと、受け手もどのタイミングで切り返していいか悩みます。しっかりとした語尾で、意思をきちんと伝えようとする姿勢は、間違いなく好印象につながります。