子供への注意はどうやる?
「ミスのもったいなさ」を伝える方法
第二段階では、ミスを改善するための「親から子どもへの注意の仕方」をご紹介します。
(4)親から子へ「ミスのもったい無さ」を伝える
模試や過去問などを分析する時に、<1>得点になった問題、<2>できなかったけれどミスがなければ得点になった問題、<3>まるっきりできなかった問題というようにミスのあるなしにも注目して大雑把に3つに分けましょう。
<3>→<1>にするのは、もの凄い労力と時間がかかります。まず、<2>が得点できていれば、何点プラスになったのか?もしその点数が取れていれば、模試だとおおよそ偏差値いくつ上がるのか、過去問だと何点上がったのかを伝えていきましょう。1回では効果が薄いかもしれませんが、何回もやることで必ず良くなります。
(5)早いうちに指摘する
時間がたてば、本人が「ミスをした」という実感が薄れてしまいます。また、「指摘されなかったということは、大したミスではなかった」という誤解を抱かせてしまうので、早いうちに指摘することが大切です。
模試のやり直しなどは、いつやるのか?を事前にスケジュールの中に入れておき、必ずやるようにしましょう。時間が経つと、問題そのものを覚えていなかったり、次の試験が近づいてきて時間が取れなかったりすることになりかねません。
(6)「感情に任せた注意」をしない
特訓メニューの仕上げは、「感情に任せた注意」をしないこと。何回言ってもいうことを聞かない子どもに対して、つい声を荒らげたい気持ちになることもあるでしょう。また、優しくアドバイスをしてあげているのに、子どもから「うるさいなあ」という反抗的な態度を取られてしまうと怒りのスイッチも入りがちです。
しかし、不安定な感情を子どもにぶつけても、ミスがなくなることは絶対にありません。むしろ親子関係が険悪になるリスクの方が高いでしょう。
これは、中学受験全般に言えるキーワードの一つとなりますが、ミスをなくす最終手段は「焦らない」ということです。簡単には改善しなくても、少しずつでも良い方向に向かっていれば良いと長い目で見ていきましょう。何しろ、ケアレスミスをしない生徒なんて存在しないのですから。
この夏、親子で取り組む6つの特訓メニューがケアレスミス撲滅に役立ちますように。
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