東京・大阪近郊は、名古屋近郊よりも休日割引の対象エリアが狭い

 休日割引は、普通車、軽自動車等を対象に、NEXCO3社の地方部の高速道路および宮城県道路公社の仙台松島道路の土日祝日(除外日あり、後述)の走行について、通行料金を30%割り引くというものです。

 ここでいう「地方部の高速道路」は、東京近郊、大阪近郊の高速道路(大都市近郊区間)以外の高速道路を指すもので、東名高速道路では厚木IC以西、東北自動車道では加須IC以北、名神高速道路では大津IC以東、中国自動車道では西宮北IC以西などが該当します。

 実は高速道路の料金水準は「普通区間」「大都市近郊区間」「海峡部等特別区間」に分かれていて、kmあたりの単価はそれぞれ24.6円、29.52円、108.1円となっています。

 休日割引が適用外となる「大都市近郊区間」は、基本的に料金水準でも「大都市近郊区間」となる道路に沿っていますが、一部に料金水準で大都市近郊区間となっていても、休日割引の対象となっている路線があります。

 特にNEXCO中日本が管轄する中京圏の高速道路は、名古屋第二環状自動車道(名二環)を除いて“地方部”扱いされており、首都圏、近畿圏よりも休日割引の恩恵を手厚く受けることが可能で、不公平感が否めません。

図表:大都市近郊区間大都市近郊区間。東京を中心とした首都圏、大阪を中心とした近畿圏(京阪神圏)は広い範囲が休日割引の対象外となるが、名古屋を中心とした中京圏の高速道路はほぼすべてが“地方部”扱いとなり、休日割引が適用される 出典:NEXCO中日本 拡大画像表示