東京IC~名古屋ICの場合、平日昼間は7320円、休日は5400円

 休日割引の適用条件は、休日に「入口料金所や本線料金所をETC通行すること」で、地方部の高速道路のみを走行した場合は通行料金全体が30%割引となります。前述のように大都市近郊区間の利用は割引の対象外ですが、大都市近郊区間と地方部を続けて利用する場合は、地方部の通行料金のみ30%割引となります。

 割引となる走行距離、1日あたりの利用回数についての制限はありません。そのため、高速道路の利用距離が長ければ長くなるほど、割り引かれる金額は大きくなります。

図表:休日割引の詳細休日割引の詳細。※1 土日祝の利用のため割引対象 ※2平日の利用は割引対象外 ※3土日祝の利用のため割引対象 ※4土日祝の利用のため割引対象 ※5土日祝をまたぐ利用も割引対象 ※6東京・大阪近郊のみの利用は割引対象外 ※7地方部の利用分が割引対象 出典:NEXCO東日本 拡大画像表示

 では、休日割引で走行した場合、非ETC(現金、クレジットカード払い)と比べ、どのくらい通行料金の節約ができるのでしょうか。東名高速道路で、東京ICから流入し、名古屋ICで流出する走行を例に考えてみましょう。

 同区間を平日昼間に走行する場合、通行料金は7320円(普通車、以下同)で、これはETC通行でも、非ETCでも同一です。

 しかし休日昼間の走行では、ETC車は東京IC~名古屋ICのうち、地方部となる厚木IC~名古屋ICが割引の対象となり、通行料金は5400円と、1920円も安くなります。逆に考えると、非ETCでの休日の高速道路利用は、これくらい“損をしている”ことになるのです。

図表:休日割引走行例休日に地方部の高速道路を利用する場合、ETCと非ETCでは通行料金に大きな差が生まれる。レンタカーで休日ドライブを楽しむ際は、ETCカードが必携だ 出典:NEXCO中日本 拡大画像表示

 ETC車載器の本体価格、取り付け工賃、セットアップ料金は、大手カー用品店の場合、もっとも安いもので1万5000円程度であることから、休日にある程度高速道路を使う人であれば、すぐにもとが取れるのではないでしょうか。