歯医者「減少」時代#17Photo:A-Digit/gettyimages

何の知識もつてもなく、患者が一個人で良い歯医者・治療を見極めるのは難しい。良い歯科医師に出会うにはどうすればいいのか。歯科医院を経営するベテラン歯科医師3人が本音で語った。特集『歯医者「減少」時代』(全26回)の#17では、座談会の後編をお届けする。(ダイヤモンド編集部 野村聖子)

「専門医」などの認定資格
“うまい”とは限らない

――現在、定量的に歯科医師の技量を測るものとして、専門医などの認定資格があります。この資格があるのは患者にとって頼れる歯科医師でしょうか。

A 僕は専門医とか認定資格を何も持っていないんですけど、そうした資格は少なくとも「知識」を担保する指標にはなるという認識です。ただ「技術」、要は手が動くかどうかを担保するものではないでしょう。認定制度の評価は総じて、それを十分測るものがないから。

 認定制度というのは、いわゆるチャンピオンケースを数症例集めて、あとは知識さえあれば通る。資格を持っていない身分で、だいぶなめくさった言い方ですけど。

B 僕も同じ認識ですよ。特に指導医(上位の認定資格)まで持っている先生は、知識がむちゃくちゃあると思う。でも、その先生が実際うまいかどうかは別の問題。

A そうなんだ(笑)。