根強い「ワーキングプア」のイメージ、進む少子化……。歯学部を取り巻く状況は厳しさを増している。学生が思うように集まらないなら、他で稼がなければ未来はない。歯学部「淘汰危険度」ランキング(本特集#14『歯学部「淘汰危険度」ランキング2024【私立17大学】ワースト1位の大学は国試合格率も3割で最下位』)に続いて、特集『歯医者「減少」時代』(全26回)の#21では、歯学部を持つ私立大学財務ランキングの第4弾、資産運用のうまさを表す「運用利回り」ランキングをお届けする。( ダイヤモンド編集部 竹田孝洋、野村聖子)
資産運用のうまさを表す
「運用利回り」ランキング
他の医療系学部がコロナ禍で人気を回復する中、歯学部の現状は依然厳しい。特に私立大学は深刻で、2019~23年の5年間平均で入学定員を満たしているのは、17歯学部のうち五つのみで、5割を切っている大学もある。
23年には歯科医師が統計史上初めて減少に転じたものの、長年染み付いた「歯科医師余り」のイメージを覆すのは簡単ではない。今後はさらに少子化も進み、歯学部の学生集めはさらに難しくなる。
厳しい状況下、学費収入以外にも稼ぐ方法は幾つかある。では、保有する資産を活用し稼ぐ大学はあるのか。
次ページでは、歯学部を持つ私立大学の財務ランキング第4弾、資産運用のうまさを表す「運用利回り」ランキングを公開する。