「コロナ明けの23年度は好業績の企業が多いのに、株価が上がっていない出遅れている銘柄があるのでそれを探しました。前回の記事でも紹介したように、私が企業の業績で注目しているところは売上高です。売上高が毎年確実に伸びていれば、営業利益はマイナスだとしてもエントリー(こうなったら買うという条件)の対象になります」

「その条件にプラスして高配当の銘柄を選びました。たとえ今、含み損を抱えたとしても将来的に株価は上がればいい、というスタンスです。また、高配当銘柄であれば配当金が含み損をカバーして、そのうちインカムゲインだけでなくキャピタルゲインの両方が得られればいいというシナリオを立てました」

 後編では、具体的な銘柄選びやどのタイミングで購入するのかといった、上岡さんの投資テクニックを紹介する。

上岡正明(かみおか・まさあき)
フロンティアコンサルティング代表取締役、MBA(多摩大学大学院博士前期課程)、一般社団法人日本認知脳科学協会理事。放送作家を経て立ち上げたフロンティアコンサルティングで放送作家を経て、27歳で戦略PR、ブランド構築、マーケティングのコンサルティング会社を設立し独立。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。起業と同じ時期に元手200万円で株式投資をスタートさせ、現在6億円超となり、その過程を綴った著書『日本株で新NISA完全勝利 働きながら投資で6億円資産を増やした僕のシナリオ』(アスコム)が話題に。