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 ちょっと前に「サンデー毎日」で、立憲、維新、国民の3党党首を集めて討論企画をやったんです。僕は「3党で政権を奪取するためには、どうすればいいか?」という話を期待したんですけど、初めから最後まで維新と立憲のケンカで終わっちゃった。そんなふうに、野党がつぶし合いをしてくれてる間は、自民党は安泰だよね。

田原総一朗がズバリ断言「石破茂」になくて「森喜朗」にある力の正体連載:「派閥とカネと自民党総裁選」に登場する大物政治家たち Photo by Wataru Mukai

――派閥がなくなって、自民党が分裂するようなことになると、状況は変わってきますか?

 自民党が割れることはないでしょう。むしろ派閥があるから割れるんです。派閥が解体した今となっては、割れる可能性は低いでしょう。

 小選挙区制になったことで、党執行部の力が増大して派閥の力は弱くなった。その結果、執行部に文句を言う議員は公認されなくなったんです。それがはっきりしたのが安倍政権だよね。誰一人安倍さんに文句が言えなかった。

――旧安倍派のキックバック問題では、森喜朗さんの存在に注目が集まりました。森さんが、自民党内で今も影響力を保っているのはなぜなんですか?