出入り口が左右両側にある高速道路も
渋滞の原因になる!

 首都高速道路に代表される都市高速では、出入り口が「右側」にあることも問題です。立地上の都合で、一般的な「左側」に作るのが難しかったのでしょうが、迷路のように初心者を惑わしますし、左右から来たクルマが合流しようとするので混雑します。

 また、高速道路の上り坂などで先頭車両の速度が徐々に落ちると、その速度低下が後続車に伝わって渋滞になる場合もあります。

 たとえば100km/hで走っていたクルマが坂道にさしかかり、少し速度を緩めて99km/hに落としたとします。すると後続車は、車間距離を維持するために、98km/hなどに減速する必要性が生じます。それ以降の後続車も1km/hずつ速度を下げていくと、100台後ろのクルマは0km/hになって止まってしまうというわけです。高速道路が下り坂から上り坂へと切り替わる「サグ部」では、特にこうした現象が起きやすくなります。

 他の速度低下の原因としては、前方車両の頻繁な車線変更、事故、事故見物、合流時の混雑などさまざまです。予防法としては、可能な限り速度を下げず、スムーズに走り続けることが挙げられます。また、車間距離を十分に取っていれば先行車の速度低下の影響を受けにくいので、長めの車間距離を取っておくことも大切です。

 自分が気をつけていても他の車が原因を作ってしまえば渋滞は発生しますが、「どうせ渋滞するから仕方ない」と思わず、ドライバー個々人が当事者意識を持ち、上記の予防法を徹底したいものです。

 さて、次の話はあくまで「筆者の感想」であり、反対意見も多いと思いますが、あえて書きます。