「私は新NISAの成長投資枠で投資する場合は、配当利回り3.5%以上を一つの目安にしています。配当が安定しているか、連続配当しているか、配当性向が適正な範囲か。この3点を必ずチェックするようにしています。これまで配当金を一度も引き出したことはなく、23年は配当金の収入が600万円を超えました。これらのすべては再投資にあてています」

 勝つ投資家になるためには、株を売却して含み益を得る。その資金で再投資するが、市場が安定するまでは「ほったらかし」でもいいという。配当金をもらいながらしばらく静観して、再び上昇局面になったら株の売却益を元手に再投資をする。株価が暴落するたびに混乱しないように、その場に流されない自分なりの投資ビジョンを持つことが大事となってくる。

上岡正明(かみおか・まさあき)
フロンティアコンサルティング代表取締役、MBA(多摩大学大学院博士前期課程)、一般社団法人日本認知脳科学協会理事。放送作家を経て立ち上げたフロンティアコンサルティングで放送作家を経て、27歳で戦略PR、ブランド構築、マーケティングのコンサルティング会社を設立し独立。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。起業と同じ時期に元手200万円で株式投資をスタートさせ、現在6億円超となり、その過程を綴った著書『日本株で新NISA完全勝利 働きながら投資で6億円資産を増やした僕のシナリオ』(アスコム)が話題に。