マックやケンタッキーが成功した理由
Photo:Kenichi Ogura
クレアモント・マッケナ大学による2012年の研究論文『トップ・ファストフード・レストランチェーン5社の歴史的レビューと成功の秘密の探求』はファストフード・チェーンについての論文だが、本稿にも関係する面白い記述があった。以下に引用してみよう。
《これらの5つの会社（マクドナルド、タコベル、ドミノ・ピザ、ケンタッキーフライドチキン、サブウェイ）が成功した理由は、彼らが市場に新しいアイデアを持ち込み、多くの人々にアピールしたからである》
《たとえば、マクドナルドは最初のハンバーガーショップではなかったが、食品を組み立てラインのように効率的に提供するサービスを初めて導入し、どの店舗でも同じ品質の食事を提供できるようにした。タコベルは、アメリカで初めてメキシコ料理を手軽に食べられるようにし、従来のレストランのスタイルから大きく離れた形で成功を収めた》
《ドミノ・ピザは、ピザの作り方を標準化し、宅配サービスを導入したことで、ピザ業界に革命を起こした。ケンタッキーフライドチキンは、独自のレシピで作ったフライドチキンを提供し、フランチャイズ展開を積極的に進めたことで成功した。そしてサブウェイは、健康志向の食生活に対応し、サンドイッチをカスタマイズできる新しいコンセプトを取り入れた》
《これらの企業が成功したもう1つの理由は、市場に入るタイミングが良かったことだ。多くの企業は、特定の分野で最初に成功を収めるか、非常に早い段階で参入している。しかし、だからといって、これから起業しようとする人たちが落胆する必要はない。この変化し続ける世界では、常に新しいアイデアの余地がある》
このアメリカのファストフード店の成功と同じようなことが、日本のファミレスにも言える。
