2025年卒学生向けの企業の採用活動が本格化し、人材獲得競争が始まっている。そんな中、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)の学生が、就職活動でどんな企業に注目しているのか。オープンワークの調査を基に、今回は25年卒東大生・京大生の就職注目企業をランキング化。働きがいや成長環境について、新卒入社の社員によるクチコミから見ていく。(ダイヤモンド・ライフ編集部)
大手企業志向の
学生が半数以上に
企業の2025年卒学生向けの採用活動が始まり、就職活動が本格化している。
「マイナビ2025年卒大学生就職意識調査」によると、学生の中で最も多かったのは「楽しく働きたい」という就職観を持つ人で、その割合は38.9%だった。
また、「個人の生活と仕事を両立させたい」と考える学生の割合が前年より1.7ポイント増えて24.5%となり、この項目が最も増加した。学生が働きやすい環境を求める傾向が強く、「育児休業を取得して子育てしたい」と考える人も多いことから、ワークライフバランスを重視する傾向がうかがえる。
さらに、「絶対に大手企業がよい」と「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」と回答した学生の割合は53.7%(前年比4.8ポイント増)に達し、3年ぶりに半数を超えた。
この増加の背景には、物価の上昇や実質賃金の低下、大手企業を中心とした賃上げや初任給引き上げに関する報道があり、経済的な不安を軽減したいと考える学生が増えているとみられる。
就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、OpenWork上でどのような企業に注目し検索をかけたか、企業研究を始めているのかを調査した。そのデータを基に、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)、それぞれの学生が注目する企業をランキング化した。
今回はそのランキングから、25年卒東大生・京大生が選ぶ企業にはどんな特徴があるのか、実際に働く社員のクチコミを基に紹介する。