東大生はコンサル、財閥系に関心
京大生はメガバンク、ベンチャーも

 東京大学と京都大学の学生が選んだ企業ランキングで、どちらの大学でも1位にランクインしたのはアクセンチュアだった。2位には野村総合研究所が入った。

 この二つのランキングを比較すると、東大生のランキングでは、PwCコンサルティング、アビームコンサルティング、デロイト トーマツ コンサルティング、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループといったコンサルティング企業が多くランクインしており、東大生がコンサルティングという仕事に強い関心を持っていることが分かる。

 また、三菱商事、三井物産、三菱地所、三井不動産などの財閥系総合商社や不動産会社も東大生の間で注目されている。

 京大生は、東大生と似た企業が上位にランクインしている。一方、三井住友銀行や三菱UFJ銀行などのメガバンクや、レバレジーズのようなベンチャー企業が注目されている点で違いが見られる。

 それでは、東大生と京大生が注目する企業には、どのような働きがいや成長環境があるのか、実際に新卒入社した社員のクチコミ(原文ママ)を見てみよう。

「事業範囲が他のコンサルよりも広いため、競合ではできないような規模やスコープのプロジェクトに携わる事ができ、非常に魅力的に感じる」(SE、男性、アクセンチュア)

「女性が多く活躍している職場に思う。特に、最近は女性の管理職の方も増えてきており、働きやすい職場づくりに力を入れている事がよくわかる。自分の周りでも、小さなお子さんがいらっしゃって、育児と両立しながらお仕事されている方がたくさんいる。もっとも、情報がたくさん出ている訳ではないので、先輩や上司にこまめに訊ねることが必要である。わたしは、将来は子育てをしながら働きたいと思っているため、今後制度についてよく学びたいと思っている」(コンサルティング、女性、PwCコンサルティング)

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