また、グミの購入金額は、2023年には2013年の2倍近い1304円にまで伸長した。1人当たりの購入するグミの種類数の増加もみられている。ゼリー状で加工しやすく、味だけはなく食感や見た目など幅広い種類の商品があることがグミの特徴の1つだ。さまざまな商品が発売されたことで、好みや気分などによってグミを選べることが好調につながっているのだろう。

グミブームの意外なけん引は?

 それでは、グミの好調をけん引しているのは、誰なのだろうか。グミの購入金額・購入率のトレンドを性年代別にみてみたい。ここでは、購入者自身のし好性を確認するため、代理購買を除き、本人用または共用での購入に絞っている。

ガム凋落で空前の「グミ」ブーム、意外な“けん引役”は?出所:インテージSCI (注)代理購買を除く

 性年代別の傾向に違いが顕著だったのが購入率。グミの購入率は、男性よりも女性、年代が若いほど高い。フルーツ味といった甘い味の商品が多いためとうかがえる。ただし2013年から2023年にかけての伸びでみると、男性30・40代でおよそ15ポイント、女性30・40代でおよそ11ポイントと、男性・女性ともに30・40代の伸びが大きい。