ビジネスパーソンの7割以上が管理職を敬遠する「管理職離れ」が進んでいる。これを防ぐための手がかりを探るため、オープンワークがまとめた「管理職が評価する企業ランキング」を基に、クチコミを見ながら管理職離れを防ぐために必要な条件を探っていく。(ダイヤモンド・ライフ編集部)

終身雇用制度は限界
管理職の責任が重荷に

 ビジネスパーソンの77%が「管理職になりたくない」――日本能率協会マネジメントセンターが2023年、一般社員を対象に行った調査で明らかになった結果だ。

 終身雇用制度などの従来の雇用慣行が限界を迎える中、一つの会社で定年まで働くというキャリア設計は変化してきている。

 キャリアアップは必ずしも管理職への昇進と同義ではなくなった。働き方の多様性が広がる中で、管理職が担う責任を重荷と感じ、管理職になることを望まない人も少なくない。

 では、管理職から高く評価される企業にはどのような特徴があるのだろうか。

 就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワークは、管理職の社員に限定して、OpenWorkへの会社評価レポートの投稿の際、「あなたはこの企業に就職・転職することを親しい友人や家族にどの程度すすめたいと思いますか?」という質問に0~10点で回答するネットプロモータースコア(NPS)を集計し、ランキングを作成した。

 そのランキングを基に、管理職として働く社員が「自社をおすすめできる」と評価する企業を、社員のクチコミと併せて見ていく。