実際、ライセンスビジネスの寄与により、サンリオの売上総利益率(粗利率)は72%と、他企業と比べても圧倒的に高いことが分かります。
サンリオは、もともとはギフトなどの物販が中心でしたが、2010年代にはハローキティをはじめとするキャラクターの他企業へのライセンスビジネスへとシフト。結果、例えば、2010年には14%だった日本でのロイヤリティー売上比率は、2015年以降は20%以上をキープし続けています。
特に海外ではロイヤリティー売り上げの比率が日本に比べ圧倒的に高く、日本では21%のところ、アジアでは79%、北米・南米では83%、欧州ではなんと100%です。物販やテーマパークも手掛ける国内とは対照的に、海外ではライセンス中心の展開であることが読み取れます。
ハローキティが「仕事を選ばない」ワケ
背景にサンリオ独自の強み
サンリオのライセンスビジネスにおいて、企業、自治体をはじめとする各種機関とキャラクターとのコラボは活発かつ極めて多様で、その幅の広さには驚かされます。これが、「ハローキティは仕事を選ばない」と世間で言われるゆえんです。
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では、なぜハローキティは、ここまで仕事を選ばずに仕事ができるのでしょうか?