SAPIXは平成元年に開講してからずっと、講師の発問とお子様の発言を相互に繰り返す双方向授業を大切にしています。今、世の中では盛んにアクティブラーニングと言われるようになりましたが、私たちは塾を創設したときから、お子様が能動的に思考して、積極的に発言させることを大切にしてきました。そして、「正しく考える」ことを重要視しています。

 物事を正しく考えるには、その周辺情報がたくさんないことには正確に判断できません。知識を持つことで「ここが間違っている」って言えますよね。しかし、知識がなければ、それが合っているか、間違っているかの判断はできません。そうなると、AIなどの言葉を鵜呑みにすることもあり得ます。
 
 そういう意味でも、中学入試を通して様々なことを知っていただいて、尚且つ、自分の頭で判断していくということは、これから先の子どもたちにとってはより大切なことだと思います。

――親の悩みに成績がなかなか上がらないというのもあるのですが、最後の最後にグッと伸びる子っているじゃないですか?そういう子って何が違うんですか?

 やっぱり最後にグッと伸びる子はコツコツ努力する子ですね。ずっと努力していたんだけど、なかなか点数に繋がらなかった子が、6年の冬以降に入試問題が解けるようになる瞬間ってあるんです。