さて、モーターショーの一連の改革に続く形で、今年から毎年開催化と幕張メッセでの開催となったモビリティショーだが、気になるのはその成否だ。世間の盛り上がりだけではなく、今年はビジネスショーというからには、大きな「実益」が出ることも当然期待したい。
先に説明した、1999年からの乗用車と商用車イベントを分離していた期間は、乗用車の影に隠れがちな商用車に光を当てる狙いはあったが、商用車の方で来場者が伸び悩み、ビジネスをつなぐイベントとしては中途半端な形に終わった感もあると筆者は感じている。
「毎年開催・分離」という視点では、今年からのモビリティショーとも共通点があるが、今回は、自動車が大きく転換する時代なだけに、スタートアップなども含めた自動車以外の「ビジネスパーソン」が「ジャパンモビリティショービズウィーク」にどれだけ関心を寄せるか、そこが大きなポイントになるだろう。
いずれにせよ、間もなく開催されるジャパンモビリティショーがどのような成果を生むのか。その結果から目が離せない。
(佃モビリティ総研代表・NEXT MOBILITY主筆 佃 義夫)