1959年の第6回からは東京・晴海の日本貿易センターに会場を移し、1962年の第9回には初めて来場者が100万人を超え、日本のモータリゼーションの芽生えを示した。1964年の第11回には、翌年4月に予定されていた乗用車の輸入自由化を目前に海外メーカーが出展、これを機に「東京モーターショー」に名称変更され、“国際モーターショー”への道を踏み出した。

 その後、オイルショックの余波もあり、1975年の第21回開催から隔年開催となった。1989年の第28回開催では、第6回以来30年続いた東京・晴海会場から、千葉・幕張メッセに会場を移設。1991年の第29回開催では、現在までも過去最高となる来場200万人を突破した。

 1999年の第33回からは先述した通り毎年開催に変わり、まずは乗用車・2輪車ショーが、翌2000年の第34回はアジア初の商用車ショーが開催された。2007年の第40回に総合ショー・隔年開催に戻ったのち、2011年の第42回開催からは会場が東京ビッグサイトへと移り、今日に至る。

 かつて東京モーターショーは、日本の高度経済成長を象徴する最大のイベントだった。世界の自動車大国に肩を並べた日本自動車産業の成長力を誇示するかのごとく勢いを増し、アジアを代表する国際モーターショーとしての位置付けを固めていった。

 だが、日本のバブル経済の終焉で、日本自動車産業全体の停滞と日本自動車市場の低迷が長期化するとともに、東京モーターショーもじり貧に陥っていった。