「初めての仕事」にマックを選ぶ割合は?

(1)アルバイトとして働く1000人のうち約70%が、マクドナルドを「初めての仕事」として選んでいる。

(2)60%以上の回答者が学費や生活費を補うためにこの仕事を選んだと述べ、時間管理や顧客対応、チームワークなどのスキルを身につけたと答えている。また、これらのスキルが将来のキャリアに役立つと感じている者も多い。

(3)管理職として働く100人の多くがアルバイトから昇進しており、70%以上がアルバイト経験者である。

(4)このことから、マクドナルドでのキャリアパスが非常に多様であり、上昇志向を持つ者にとっても十分なチャンスがあることが分かる。

(5)一方で、低賃金や不安定なシフトといった課題が残っており、これが労働者の不満を引き起こす一因となっている

 上記の5つのポイントから見て取れるのは、社会に出るにあたって、マクドナルドでのアルバイト経験が大きな意味を持つということだ。

 未経験者でも受け入れられ、社会に通用する基本的な仕事を学べる環境が整っている。努力を重ねれば、管理職への道も開かれている。

 確かに低賃金で不安定なシフトを一生続けられるかというと、難しいだろう。その厳しさが「マックジョブ」という蔑称を生んでいるのは事実である。しかし、アルバイト経験のない人にとって、マクドナルドでの勤務は人生において非常に価値のある経験になるのではないだろうか。

 さらに、マクドナルドのメニューや広告戦略は、マーケティングの教科書として取り上げられるほど体系化されている。外食産業を目指す人だけでなく、消費者向けのビジネスを展開する上で、マクドナルドでの経験は大きな財産となることは間違いないだろう。