個人投資家の武器は、目先の値動きに一喜一憂せずに「時間を味方にした投資」ができることだ。特集『総予測2025』の本稿では、アナリスト予想を活用して、来期以降も業績の拡大が期待できる中長期保有向けの「お宝株」候補をリストアップした。後編では「割安株」「高配当株」「成長株」の三つのランキングを一挙に公開する。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
個人投資家は時間を味方に付けて
業績の伸びる銘柄を中長期で保有する
「日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新」したにもかかわらず、2024年の投資成績がイマイチだった個人投資家は少なくない。「8月の歴史的な暴落」で損切りをして、買い戻しが遅れた投資家もいるだろう。
そこで提案したいのが、個人投資家の強みを生かした投資法だ。
大前提として、情報戦や資金力ではプロに勝てない。一方、個人投資家の強みは、時間を味方にできることだ。顧客の資金を運用する機関投資家の場合、四半期の成績をシビアに求められるが、個人投資家の場合、中長期で資金を増やしていけばいいからだ。
株価は短期的には需給やニュースで動くが、中長期では業績の伸びに比例する。つまり、個人投資家は業績が伸びる株を素直に買っていけばいいのだ。
そこで本特集では、アナリストの業績予想(コンセンサス予想)を活用し、中長期で好業績が期待できる4種類の「お宝株」候補となるランキングを作成。
後編では中長期で狙える「割安株」「高配当株」「成長株」を一挙に公開する。どのランキングも単純に増益率や割安度で並べたのではなく、複数の条件を組み合わせて精度を上げる工夫をしている。
それぞれタイプの異なるランキングなので、銘柄を組み合わせてポートフォリオを作ることもお勧めだ。次ページ以降で「お宝株」候補の三大ランキング、延べ240銘柄を一気に発表するので、ぜひ25年の銘柄選びの参考にしてほしい。