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直感で考えると、間違えてしまう。でも、ちゃんと考えると答えがわかる。『総予測2025』の特別付録「別冊カレンダー」で「論理的思考問題」に挑戦してみよう。論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftなど超一流企業の採用試験でも出題された。これを読むだけでも、世界のエリートの問題解決スキルが身につく。(野村裕之)
Google、Appleなど超一流企業の採用試験でも出題
世界のエリートの問題解決スキルが身につく
あなたは、論理的な思考ができる人でしょうか?それを測る、いい問題があります。まずは試しに考えてみてください。
もとになっているのは、「どれだけ直感による判断に頼っているか」を測るためにつくられた、「認知反応テスト」と呼ばれる問題です。
では、最初の問題です。5秒で考えてみてください。
少し簡単だったかもしれませんね。でも、答えは「10円」ではありません。
1問目の正解
「ボールペンが100円、消しゴムが10円」と考えがちですが、それでは、ボールペンと消しゴムの差は90円になります。差が100円になるには、「ボールペンが105円、消しゴムが5円」でなくてはいけません。
それでは、次の問題です。やはり5秒で考えてみてください。
「12分で満員だから、その半分で、6分?」と考えたくなってしまいますが、答えは「6分後」ではありません。
2問目の正解
観客は「1分で2倍」になります。12分で会場が満員になったのなら、会場の半分が埋まったのは、その1分前。
みなさん、正解できたでしょうか?
わからなくても、落ち込む必要はありません。どれだけ優秀な人でも、直感に頼って判断することはあるものです。一方で、たやすく正解できる人たちもいます。それが「論理的に考えられる人」たちです。
直感に流されたり、問題を投げ出したりせず、事実を整理し、俯瞰して、論理的に正しい答えを導きだす。複雑さの増した現代において必要な力は、「ちゃんと考える力」です。この「ちゃんと考える力」のみが問われるのが「論理的思考問題」なのです。
『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』では、(1)論理的思考、(2)批判思考、(3)水平思考、(4)俯瞰思考、(5)多面的思考という「5つの能力」ごとに、古今東西から珠玉の問題を集めてまとめました。次ページの「特別付録 論理的思考問題 別冊カレンダー」では、そのエッセンスを紹介します。
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ぜひ楽しみながら、取り組んでみてください。不確かな時代を生きていくために必要な「ちゃんと考える力」がおのずと身につくでしょう。