仕事ができるかどうかは、会食・食事会の「仕切り力」でわかる――
面倒な雑務の代名詞「幹事」「食事会設定」は、社会人として逃れられない悩みの一つだ。「たかが会食」と捉えて適当にこなすと、クライアント・上司からの評価が大きく下がりかねない。
しかしこの一見、何の役にも立たなさそうな“貧乏くじ”に、実は「千載一遇のチャンス」が隠されていることを、見逃してはいないだろうか?
『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』では、“広告代理店卒・アルコールに弱い(1,2杯が限界)・非体育会系の著者”が、最大28会食/月を乗り越えて身につけた「実務に即したメソッド」を紹介している。
会食・社内飲み会・送別会・歓迎会など、古今東西すべての食事会で今日から使える本書。
今回は特別に、「忘年会で失敗しないための方法」について紹介しよう――。
「職場のカラオケ」シーンは難しい
近年、職場のカラオケというのは、昔に比べると減ってきているという声も聞かれるが、街中を歩くと、カラオケで盛り上がるビジネスパーソンはまだまだ多いように思える。
ただし、職場におけるカラオケシーンがコロナ禍で一度断絶したことをきっかけに、かつてのマナーや慣習が失われつつあるような傾向もある。かつてよりも振る舞いに慣れていない方というのも多いだろう。
今回はそのうちの1つについて紹介していきたい。
マイクは無理に回さないほうが無難
特に昔からよく見られるのが、「マイクを回す・回さない問題」だ。歌いたい人だけがマイクを独占してしまうケースや、逆に、歌いたくない人に無理やりマイクを回して嫌がられるケースがある。
これは現代では、基本的に無理強いしないほうが良いだろう。特にカラオケが苦手な上司に無理やり歌わせるのはご法度だ。
ただし、上級テクニックとして、上司がカラオケ好きであることや得意であることを知っている場合には、以下のようなセリフで上手にマイクを回すことができる。
「Aさんが歌っているところを聞きたいな。」
このように言われれば、上司も悪い気はしないだろう。
ただ、基本的には歌うかどうかの最初の声かけだけに留め、その人の判断に任せるのが良いだろう。
(本記事は、『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)