企業と求職者を取り巻く環境が変わりつつある今、社員に最も評価される企業の特徴とは?今年もオープンワークは、社員・元社員から過去1年間に寄せられた会社の評価をまとめ、高い評価を受けた企業をランキングした。果たして、2025年のランキング結果はどうなったのか。その調査結果を基に、働きがいのある企業の特徴を探る。新卒も転職者も「入社後ギャップ」を回避するための1つの材料になるだろう。(ダイヤモンド・ライフ編集部)
前回ランキングのトップ10は
日系と外資系が半々
日本の労働環境は、急速な技術進化や事業環境の変化により大きく変化しつつある。多くの企業にとって終身雇用の維持は困難となり、転職が一般的になったことで、求職者は一つの企業に縛られず、複数の選択肢を比較しながら主体的にキャリアを選択することが求められている。
こうした中で、求職者が自らに適した職場環境やキャリアの可能性を探るうえで、実際の勤務経験に基づく「社員の声」がますます重要視されている。
社員・元社員によるクチコミサイト「OpenWork」を運営するオープンワークは毎年、OpenWorkに寄せられた会社の評価を集計し、総合的に高い評価を得た企業をランキングにしている。
前回の「働きがいのある企業ランキング2024【ベスト50・完全版】」では、トップ10のうち5社が日系企業だった。トップだった企業のクチコミを見てみよう。
「基本的にどのサービスも社会課題(リクルート社内では『負』と呼んでいる)の解消を目指しており、社会へのインパクトを重視している人は働きがいを感じやすいのでは。進みたい道が見えていなかったとしても、上司・社内人事のサポートが充実しており、強みや関心を起点にキャリアを開発しやすい」(リクルート、マーケティング、在籍3年未満)
前回のクチコミでは、「社会へのインパクト」「成長機会」に関する声が多かった。また、最近の時勢を反映した「若手への裁量権」が重視されており、「オールラウンド型」だけでなく「スパイク型」の企業も複数ランクインしていた。
「働きがいのある企業」は?
最新ランキングを一挙紹介
それでは、今回のランキング結果はどうなったのか。次ページからベスト50社を一挙紹介しよう。具体的なランキングデータとクチコミを参考に、ランクインした企業の特徴を探ってみた。