トランプ米政権が打ち出した関税は3日、世界市場を揺るがし、世界中で株価の急変動を招いた。ドナルド・トランプ大統領が先週末、メキシコ・カナダ・中国からの輸入品に関税をかけると脅したことが引き金となって、米国時間の夜に世界の株式や先物の相場が急落し、3日朝の取引でも続いた。しかし、正午ごろまでには、米国とメキシコが土壇場で関税の発動延期で合意したことを受け、相場の多くが反転した。投資家は解決を期待して、動向を注視していた。「人々は関税措置が発動されないか、大幅に弱められるかのいずれかだと、かなり楽観している」とパイパー・サンドラーのオプション責任者ダニー・カーシュ氏は語った。投資家は「現時点ではバラ色の眼鏡」を掛けているという。