例えば、大阪で仕事をするとき、当社主催セミナーの講演会場に使っている「ザ・リッツ・カールトン大阪」に泊まることが多いのですが、その話をするときは、「同じくらいよく泊まるのがアパホテル尾張一宮駅前」ですという話をしてバランスを取ります。
「ザ・リッツ・カールトン大阪」の話は、サービスについてのエピソードを紹介したいからなのですが、高級ホテルにしか泊まらないというホテル自慢に受け取られても困るからです。
食事については、おいしければ「おいしい」と言うけれど、そうでなくてもおいしくいただき、「どこそこの料理はおいしい」というように比較したり自慢をしたりはしない。当たり前ですが、お酒が入るとだんだん気遣いを忘れて自慢話に発展していく人は少なくありません。
相手の気遣いが伝わっていることを
さりげなく伝える
ただ、相手の気遣いが自分に伝わっていることをさりげなく表すことは必要でしょう。
例えば、料理に合う白ワインを吟味してくれたという気遣いが伝わってきたら、おいしいと言うだけでなく、「モンラッシェと同じくらいのおいしさですね」などと付け加えると、選んだワインの素晴らしさを認識していることが伝わるはずです。
私は二次会には一切行きません。行かない理由は健康のため。私のお客さまはそれを知っているから誘われることはありませんが、二次会で深夜近くまで飲むのはお互いの健康に良くありません。
そのため一次会が終わるとまっすぐに帰宅するのですが、その時は必ずタクシーで帰ります。遅い時間の電車は酔客が多く、どんなトラブルに巻き込まれるか分かりません。私自身も酔っていると転倒したり階段を踏み外したりといった事故を起こすかもしれません。リスクマネジメントの一環として、家の前まで早く安全に帰れるタクシーを使います。
そして翌日。接待する側でもされる側でも、必ずお礼のメールを出すこと。以上が、会食を成功させるコツです。