1億円以上稼ぐ取締役1109人の実名! 上場3935社「年収1億円以上幹部」ランキング#12

実は日本の上場企業には「年収1億円以上」のビジネスパーソンが1109人もいる。果たして、どんな顔触れなのだろうか?報酬が、諸外国に比べて低過ぎるという指摘もあるだけに、年収が高いこと自体は批判されるべきではないだろう。ただ、業績や株式市場からの評価が振るわないにもかかわらず、1億円ももらっているのであれば、従業員や株主は心穏やかではいられないかもしれない。そこで、ダイヤモンド編集部では上場企業3935社を対象に、年収1億円以上の経営陣を調査、業界ごとに実名でのランキングを作成した。特集『1億円以上稼ぐ取締役1109人の実名!上場3935社「年収1億円以上幹部」ランキング』(全24回)の#12では、「その他製品」業界の報酬ランキングを掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

「その他製品」業界は年収1億円以上が31人!
ゲーム会社が多数を占め全業界平均よりは低い

 東京証券取引所の業種分類の「その他製品」にはゲームや印刷関連、スポーツ用品、楽器など、多種多様な企業が属している。

 結論から言うと、この業界の幹部の年収はさほど高くない。

 ダイヤモンド編集部では、経営トップの会長、社長のみならず役員を対象に、年収1億円以上の高額な報酬を受け取っている人物を業界別に集計した。1社から複数人が記載される場合もある。また、本特集では高収入を単純に批判する狙いはない。ランキングには、年収額と併せて、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)、時価総額も掲載しているので、それらに「見合う年収」を得ているかの参考にしてほしい。今回は「その他製品」業界を対象とした。

 集計の結果、「その他製品」業界で「年収1億円以上」は31人いることが判明した。全業界の平均が33.6人だから、平均を下回っているのだ。業界の特性もあって有名企業が多いが、31人のうち多くをゲーム業界幹部が占めている。例えば、マリオシリーズやゼルダの伝説シリーズなどを手掛け、世界的にも有名な任天堂の宮本茂氏は3位で2.86億円を受け取っている。

 このほか注目したいのは上場している大企業で、創業家でもオーナーでもないのに、親子で会長、社長を務めて、高額報酬を得ていた2人である。

 任天堂、バンダイナムコホールディングス、タカラトミー、大日本印刷、TOPPANホールディングス、アシックス、ヤマハ、ローランド、アートネイチャー、ピジョン、オカムラといった企業の幹部たちは、幾らもらっているのだろうか。全業界の上場企業の平均と比較して水準はどの程度だろうか。次ページで実名と共に一挙に見ていこう。