【最新版】3年後の予測年収1355社ランキング!全30業種で「勝ち組」はどこだ?#6Photo:the_burtons/gettyimages

近年、企業による社員待遇の向上が続いている。人手不足や物価の上昇など背景は複数考えられるが、なにより、企業が成長するためには年収アップで人を引き付ける必要がある。ダイヤモンド編集部では、統計専門調査会社の協力の下、最新のデータを反映した3年後の年収を大胆予想。特集『【最新版】3年後の予測年収1355社ランキング!全30業種で「勝ち組」はどこだ?』の#6では、ゲーム・その他製造業界の予測年収を独自に推計し、全36社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

大手ゲーム会社の年収は高め
3年後にさらに増えるのか?

 ゲーム業界には年収の高い企業が多い。2024年3月期のスクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)の年収は1313.9万円、バンダイナムコホールディングス(HD)は1095万円と、共に1000万円を超えている。任天堂、セガサミーホールディングス、カプコン、コーエーテクモホールディングス(HD)も800万~900万円台と、高水準にある。

 ところが、年収では勝ち組のスクウェア・エニックス・HDとバンダイナムコHDの24年3月期の営業利益は、共に20%以上の減少となっている。ソフトやハードのヒットの有無によって、業績が激しく浮き沈みする業界なのだ。なにしろ、現行機のNintendo Switchで普及に成功している任天堂ですら、1世代前のWii Uでは苦境に立たされていたほどだ。

 そんなゲーム業界の3年後の待遇はどう変化するのだろうか。ダイヤモンド編集部では、統計専門調査会社の協力の下、24年3月期までの実績値から3年後となる26年4月期~27年3月期の年収を大胆予想した。

 試算対象としたのは、ゲームに玩具、繊維企業などその他製造を加えた36社だ。年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。

 その結果、24年3月期に平均年収が1000万円を超えていたある会社は、3年後には1000万円を割り込む試算結果に。全体としては36社のうち、19社が増加で17社が減少と明暗が分かれた。

 ここまで挙げてきた大手ゲーム会社に加えて、アシックス、ヤマハ、タカラトミー、ピジョン、パラマウントベッドホールディングス、オカムラといった企業の3年後の年収はどれくらい増えるのか?あるいは減るのか?一挙に見ていこう。