米教育省が5日に送付した通知によると、トランプ政権は、卒業生の学生ローン返済が滞っている大学に対して、連邦学生ローンの提供を停止できる規則を発動する。政府は以前から、返済しない学生があまりにも多い場合、連邦学生援助を制限する権限を持っていた。これは、卒業生の収入につながらない学位の費用を政府が負担しないようにするための措置だ。大学が連邦援助の資格を失えば、学生募集に壊滅的な打撃となり得る。新型コロナウイルス禍による返済一時猶予の終了後も、多くの学生が返済を再開しなかったため、ローン停止のリスクに直面している大学の数が増えた。教育省によると、約1000万人の借り手がすでにデフォルト(債務不履行)に陥ったか、その間際にある。数カ月以内に、全米の借り手の約4分の1がデフォルトに陥る可能性がある。デフォルトとは、少なくとも9カ月返済が滞っている状態を指す。
トランプ政権、未返済学生ローン回収で大学に圧力
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