いよいよ、U-125Aに搭乗する

 それでは早速、U-125Aに乗り込もう。

今回搭乗した固定翼機「U-125A」今回搭乗した固定翼機「U-125A」 Photo:Diamond

 タラップを上がり機内へ入る。U-125Aはイギリスのホーカー・シドレー社が開発したビジネスジェット機の「HS125」がベースである。とはいえ、独自の仕様。機内の側面には通信機器と探索機器の操作パネルがずらりと並んでいる。与えられた座席はパイロットの真後ろだ。前も見えるし横も見える、特等席である。

操縦席の真後ろの席に座らせていただいた操縦席の真後ろの席に座らせていただいた Photo by Ferdiand Yamaguchi

 パイロットがパチパチといくつかのスイッチを入れると、APUが回りだす。それと同時にコクピット内に「ブワッ」と空調の音が立ち上がる。少し遅れて左右のエンジンがウイーンとうなりと共に始動する。

 操縦席では機長とパイロットが「エンジン出力ヨシ」「燃料ヨシ」確認事項を全て声に出し、計器類を指差し確認している。