10万~50万円の大幅値下げ……なぜ?

F:価格が大事。安い方が良いということですか?
小:それはそうですよ。ショッピングリストに入らないと話になりませんから。原料高に円安と、輸入車を取り巻く環境は“値上げ要因”ばかりで、国産車並みの価格にすることはできませんが、それでも頑張らなければいけません。
F:輸入車の値段は大変な勢いで上がっていますよね。ここ10年でガイシャはうんと高くなった。特にこの2、3年の値上がりが凄い。「こんな値段になるのなら、あのとき買っておけば良かった……」というクルマがたくさんあります(苦笑)。
小:ですから我々はこの5月に価格の見直しを行いました。ベルランゴと兄弟車のフィアット ドブロは20万円も値下げをしました。
F:この値下げには驚かされました。シトロエンだけでなく、ステランティスグループ全体がガサッと一気に値下げをした。この値上げ一辺倒の時代に、何がどうなっているのでしょう?
小:やはり新既のお客様を取りたい。多くのお客様にいろんな国のクルマに乗っていただきたい。そういうことを考えると、アプローチしやすくするためには値下げをするのが一番、という考えです。
F:それにしても、かなり思い切りましたね。