10万~50万円の大幅値下げ……なぜ?

(右)ステランティスジャパン フレンチブランド事業部 事業部長 小川隼平さん(右)ステランティスジャパン フレンチブランド事業部 事業部長 小川隼平さん Photo by AD Takahashi

F:価格が大事。安い方が良いということですか?

小:それはそうですよ。ショッピングリストに入らないと話になりませんから。原料高に円安と、輸入車を取り巻く環境は“値上げ要因”ばかりで、国産車並みの価格にすることはできませんが、それでも頑張らなければいけません。

F:輸入車の値段は大変な勢いで上がっていますよね。ここ10年でガイシャはうんと高くなった。特にこの2、3年の値上がりが凄い。「こんな値段になるのなら、あのとき買っておけば良かった……」というクルマがたくさんあります(苦笑)。

小:ですから我々はこの5月に価格の見直しを行いました。ベルランゴと兄弟車のフィアット ドブロは20万円も値下げをしました。

F:この値下げには驚かされました。シトロエンだけでなく、ステランティスグループ全体がガサッと一気に値下げをした。この値上げ一辺倒の時代に、何がどうなっているのでしょう?

ステランティスグループは2025年5月1日に6ブランドのクルマを価格改定し、大幅に値下げしたステランティスグループは2025年5月1日に6ブランドのクルマを価格改定し、大幅に値下げした(プレスリリースより)  拡大画像表示

小:やはり新既のお客様を取りたい。多くのお客様にいろんな国のクルマに乗っていただきたい。そういうことを考えると、アプローチしやすくするためには値下げをするのが一番、という考えです。

F:それにしても、かなり思い切りましたね。