もっと食料品や生活必需品を安く。医療や教育はタダにして。そして、税金や社会保障を安くして――。
国民の声に応えるのは政治の役目だが、借金1442兆円という現実の中で応えられない部分もあるとしっかりと説明することも政治の責任だ。
税金や社会保険料がなくなればこんなにハッピーなことはない。国が価格を統制して、食料やら医療費や医薬品を安くするなどと公約を掲げたら、反対をする人も少ないだろう。
しかし、そんな甘い言葉の先にあるのが、「社会主義」だという現実も、政治家を名乗っているのならしっかりと語るべきではないか。
(ノンフィクションライター 窪田順生)
