
アクティビスト(物言う株主)が買った株は上がりやすい――そんな法則を利用して利益を狙うのが「コバンザメ投資」だ。筆者が「勝ちやすい」と推すこの手法は、実際にどこで情報をキャッチし、どう動けばいいのか?明日からおこぼれにあずかれるかもしれない、実践的な投資スタイルを紹介する。※本稿は、鈴木賢一郎『株式投資の基本はアクティビストに学べ プロの投資に便乗する「コバンザメ投資」の始め方・儲け方』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
アクティビストが大量に買った
銘柄は世界中に公開されている
コバンザメ投資とは、アクティビストが登場した銘柄に目を付けて後追いで投資する行為です(編集部注/アクティビスト、すなわち物言う株主のターゲットとなった企業の株価は、アクティビストによる株式の買い増しや経営改善への期待などから、その後高騰することが多い)。
では、どのようにしてアクティビストの登場を把握すればよいのでしょうか?
まず、アクティビストの登場を把握するには、「大量保有報告書」という制度を知っておく必要があります。大量保有報告書は、「日本の上場会社の株券等を5%超保有した時に、その日から5営業日以内に提出する書類」のことです。
そこには、提出者や保有目的、保有株数、保有割合、場合によっては最近60日間の売買状況や取得資金等が記載されています。
なお、直前の報告書に記載された株券等保有割合と比較して1%以上の増減があった場合や、氏名・住所などの大量保有報告書に記載すべき重要な事項の変更があった場合には、変更報告書の提出が必要になります。