健康的な体重は【身長-95~110】kgと考えてください。すなわち、【身長-95】kg以上の人は体重を減らすことが必要です。【身長-105kg】以下の人は体重を増やすことが必要になります。

 肥満気味の人は、60歳を越えると、糖尿病、高血圧症、脂質異常症と診断される可能性が高まります。放置すると、脳卒中や心臓病、さらに、認知症になりやすいです。

 まず、薬剤治療でなく、食生活による対策を考えましょう。肥満気味の人や内臓脂肪が気になり、お腹がポッコリしている人は、ケトジェニックダイエットが必要になります。

 一方、痩せ気味の人は、タンパク質とカロリーを適切にとって、筋肉量を増やして、筋力や体力を向上させましょう。

 痩せると骨粗鬆症も進行して、歩行障害や転倒骨折につながるため、栄養と筋肉増強による身体づくりが必要になります。

糖分量を極端に減らす
ケトジェニックダイエット

 ケトジェニックダイエットでは、1日2食の規則正しい食生活のリズムにします。私もサコー流(編集部注/筆者の名前「酒向」をもじっている)で実践しています。朝は5時起床ですが、水分のみです。コーヒーも飲みますが、砂糖はなしです。

 12時に病院で美味しい検食(編注:病院などで、施設管理者や栄養士が給食の内容を栄養面・衛生面・味などから検査するために試食すること)を食べます。500〜600kcal程度です。その後、20時に夕食をとるまでに、お腹がすくのでおやつは食べます。おやつは200〜300kcal程度です。

 夕食はお腹がペコペコなので、がっちり美味しくタンパク質の多い食事をとります。夕食のカロリーは800〜1000kcal程度です。快適に仕事をするために、2回の美味しい食事で身体に栄養を与えるようにしています。

 夕食後の糖分は翌日12時の昼食までの16時間はとりません。水分補給のみです。このため、昼食ではお腹がペコペコになります。

 一方、痩せ気味の人はしっかりと3食規則正しくとってください。糖分をとる時間は12時間以上あけないと、血管内や内臓に脂肪がたまり、太ります。

 7時、12時、おやつ、20時と3食を規則正しい時間にとると、脂肪は蓄積します。