ジムで目標に向かって頑張る男性写真はイメージです Photo:PIXTA

他人の言葉や、キラキラしたSNSを見て、自分の軸がブレていないだろうか?また、目標を持って頑張ることは良いことだという言説を信じて、無理が重なっていないだろうか?こうした他人の目を気にした生き方は、自分を苦しくするだけ。何にも縛られず自由に生きるにはどうしたらいいのだろうか?※本稿は、河田真誠『自由に生きる練習 ブッダに学んだ“とらわれない”考え方』(総合法令出版)の一部を抜粋・編集したものです。

アドバイスを聞きすぎると
本当の自分が見えなくなる

「たくさん勉強しなよ」
「いい仕事を選びなよ」
「そろそろ結婚して、親を安心させなきゃね」

 あなたも一度くらいこんなアドバイスをされたことがあるだろう。

 多くの場合、アドバイスは、その人の価値観を押しつけているにすぎない。

 例えば、あなたはまだ卵焼きを食べたことがないとする。すると、周りの人は「卵焼きには醤油が合うよ」「ソースがいいよ」と口々に勧めてくる。本やネットを調べると、そこには「卵焼きにはケチャップがベスト!」と書かれているかもしれない。

 それは「自分が、そうやって食べたらおいしかったよ」と経験談を語り、「自分が大切に思うことを、あなたにも大切にしてほしい」と期待しているだけだ。

 つまり、それは「その人」の正解であって、あなたの正解ではない。

 だから、あまり気にする必要はない。「みんなは○○がいいと言っているけど、僕は塩のほうが好きだな」と、自分の感覚を大切にすることが重要だ。なぜなら、その卵焼きを食べるのは、他でもないあなた自身なのだから。