子どもが将来就く仕事は
今熱中しているゲーム?
とにかく子ども自身の好きなこと、楽しいと思うこと、興味があること、熱中できることなどを追いかけさせるのが大切だ。その中で他人との差別化を行えば、その興味はいずれ仕事になる。
気をつけるべきポイントは、子ども自身の「好きなこと」かどうかを正しく見極めることだ。
子どもの本当に好きなことを否定していないか?「子どもはゲームが好きだけど、それは私が気に入らない」という気持ちで、親が子どもの没頭を止めていないか?親の好きなことに子どもを誘導していないか?自問自答してほしい。
信じられないかもしれないが、興味を持つことが、熱中することが、遊び狂うことが、今の時代は仕事になるのだ。そのような状態を、僕は「遊び倒す人生」だと考えている。
僕自身も、遊ぶ・働く・学ぶを同化させた、三位一体型の人生を送っている。遊ぶ・働く・学ぶを一緒にするというのは、それぞれの間に区切りを設けないということだ。人生におけるすべてのアクションが、遊びとも、仕事とも、勉強とも解釈できる。
僕は、教育や宇宙開発、食肉など数多くの事業を手がけているが、そのすべてを心の底から楽しんでいて、仕事だと感じたことは一度たりともない。好きなことに熱中した結果、仕事になっただけだ。だからこんなにもたくさんの事業を、同時並行で進められるのだ。
100万分の1のレア人材
になるのは意外と簡単
「子ども自身の好きなことを掛け合わせ、『100万分の1』の存在に」というのは、教育改革実践家で元リクルート社フェローの藤原和博氏が提唱している「100万分の1のレア人材になろう」からきている。
とはいえ100万分の1なんて、途方もないレア度だ。日本の人口からすれば「日本国内に120人しかいない」くらいの希少さである。オリンピックの金メダリスト級の確率だ。
だが、100分の1だったらどうだろう。100人は、学校のクラスで考えると3クラスほどだろう。好きなことに夢中になっているうちに、100人の中で1番になるのはできそうだと思える人は多いのではないか。