メッセージはジモティー運営を騙る相手からで、「安全性のためお客様のアカウントを一時利用制限している。ご本人様確認でき次第アカウントを再開するので下記リンクで手続きを」と外部リンクが貼ってあった。そのメッセージの欄外、一番上に赤字で「違反行為の確認されている利用禁止ユーザーです」と書いてあった。

 この「違反行為の確認されている利用禁止ユーザー」が、私は私のこと指していると勘違いし、「こんな言い方を本人に対してするなんてジモティーは失礼だ」と見当違いに腹を立てていた。

 これにはわけがあった。その前日ニコチンフリーの電子タバコを出品した際、出品ページが規約違反で削除されてしまった。どうやら電子タバコは出品してはいけなかったようである。もちろん、これは完全に私の落ち度だ。

「利用禁止を解除せねば!」
焦ってリンクをふんだ結果…

 その件があったので、ジモティー運営を騙る相手からのメッセージの欄外にあった赤字を見て私は、ジモティーのシステムによって私が「利用禁止ユーザー」にリストされてしまったのだと勘違いしたのである。

 タイミングが悪いことに、そのメッセージが送られてきた数時間後にジモティーで別の人から商品を譲ってもらう予定があった。自分の利用禁止を解除してもらわないと先方とメッセージのやり取りができなくなるかもしれない。迷惑をかけてはならない、一刻も早くこの状態を改善せねばと焦る気持ちのもとに、相手が指示したリンクを踏んだ。

 その前に実は注意のポップアップが2つ出てきていた。1つは「振込詐欺を防ぐため外部でのやりとり/振込は禁止」というもの、もう1つは「取引相手のユーザーは規約違反行為が確認されたため利用禁止になった。取引を中断して」という趣旨だった。

 それぞれ「振込詐欺じゃないから関係ない」「またおれに向けて失礼なことを言っている」と解釈して意に介さなかった。今振り返ると実に愚か、愚かである。

 リンク先はLINEのようなメッセージがやり取りできるルームであった。そこで「連携可能な銀行の口座を登録せよ」というので口座を教え、ワンタイムパスワードを聞かれたのでそれも教えた。